さて展示レイアウトや、大作の作品について解説してきました。明日で最終日を迎えるということで、最後に今回個展でチャレンジしたことをご紹介したいと思います。

 

まずは、展示の雰囲気をより「お花の濃度を高くしたい」との狙いもあって、お花単体にクローズアップして3作品描きました。ドローイングでは花だけ描くということはしてきましたが、実はキャンバス作品で描くことはゼロではありませんが、ほとんどありませんでした。グループ展では皆無ですね。自分にとっては個展だからこそのチャレンジであり、必要な要素でした。
きっと会場にいた方に、この「花の濃度」具合は伝わっているはず。。。


titel:Red Flower
制作年:2020年
size:333×242mm
Canvas/Acrylic paint

 


titel:午後1時の今日
制作年:2020年
size:333×242mm
Canvas/Acrylic paint

 


titel:輝く時
制作年:2020年
size:333×242mm
Canvas/Acrylic paint

 

 

そして今回唯一「目が描かれている子」が登場します。

titel:幻に問う
制作年:2020年
size:333×333mm
Canvas/Acrylic paint

私の中でのテーマは「違和感」です。個展にある作品の中で「あれ?」と思わせる存在が必要だと思っていて、特に「白昼夢」というタイトルの通り、なんせ夢なものですから、美しい心地良いものだけでなく、夢を見るときに時々感じる「怖さ」を演出したかった。これもグループ展では描かない1枚ですね。女の子が問いかけている存在は何せ幻なので、あやふやさがそこにある。

 


個展の時は、「個展だからこそ」を毎回自分に課してるところは色々ありまして、大作はこの機会でないと描けないし、空間として作り込むならば絶対に必要だと決めていることでもあります。あと、チャレンジする系は、チャレンジと同時に遊び心を追加したいってのもありますね。最初個展をしようと思った時は、ドローイングを組み合わせてみようかなーとか色々模索しましたが、結果、今回のような形となりました。きっとまた個展をする際は、その時だからこそっていうことをやってみようと思っているので、楽しみにしていてくださいね♪

それでは最後までよろしくお願いします。

 

 

有村佳奈個展「Welcome to Daydream ―ようこそ、白昼夢へー」オンラインストア
11月15日の17:00まで購入受付しております。


information


有村佳奈個展
「Welcome to Daydream ―ようこそ、白昼夢へー」

会期:2020年11月3日(火)-8日(日)
会場:The Artcomplex Center of Tokyo 2F ACT1
住所:〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9
開館時間:11:00-19:00(最終日は17:00まで)

https://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT201/arimura_kana.html