阪急MEN’S TOKYO 1F Main Baseにて開催される「TAGBOAT ART SHOW」に参加いたします。私はPART.1の期間の8月11日(水)~8月17日(火)に展示されます。私は全部で4点展示予定です。一番大きな作品はF30号。

タイトル|私をオフィーリアにしないでよ。
サイズ|72.7×91cm
制作年|2021年
Canvas・Acrylic paint

私をオフィーリアにしないでよ。
悲劇のヒロインになるつもりはない。
勝手に決めつけないで欲しい。
空々しいキャッチコピーをつけて、
消費しないでくださいませ。

 
 
夏に展示ということで、「夏休みに描いてみたいもの」という部分からスタートしてこの絵を描くことにしました。

「私のオフィーリア」というタイトルにして、ミレイの『オフィーリア』からインスパイアされた作品を描こうと決めました。健気なオフィーリアを現代っぽく描こうと思っていたけれど、オフィーリアについて調べているうちに、オフィーリアの背景や絵のモデルになったリジーの行く末、そして社会自体が生み出した少女たちの残酷な結末を知っていくうちに、だんだん『健気さを求められている少女像』みたいなものにムカムカを覚えていきました。(これはある日、メディアで連日観た人の精神がまいるような煽り報道ばかりしているのに、「コロナ禍で自殺を選ぶ若者たち」みたいな特集組んでるのを目にした時に「追い込んでる要員のくせに、そんな特集するなよ。」とムカムカしていたのと重なったというのもあります。)
本人が望んだわけではなく、なんだか「可哀想な少女」を求められていくオフィーリア。私が描くならば、健気そうに見えて実は強いオフィーリアにしよう、そう思い、彼女の周りに咲く花たちは、ミレイの絵の花とは全く違う意味合いの強そうな花言葉の花たちにしました。
そして最終的にタイトルが「私をオフィーリアにしないでよ。」となったのです。

なんだかんだ言って、可憐で残酷で狂気的なオフィーリアももちろん好きなんですが、
今私が描くなら、どうするか、、、となって生まれた絵です。

いつもは描かない角度だったり題材だったり。。。。
私的には「夏休み」にふさわしい1枚となりましたので、ぜひお近くにお住まいの方には、観に行っていただきたいなぁと思います。

 


information


TAGBOAT ART SHOW

開催期間
2021年8月11日(水) ~ 2021年8月24日(火)
営業時間:11:00-20:00
※その他、館の営業時間に準ずる
※会期中の展示入れ替え有り
展示案内HP|http://tagboat.co.jp/hagboat-art-show-x-hankyu-mens-tokyo/

会場
阪急MEN’S TOKYO 1F Main Base
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急MEN’S TOKYO 1F Main Base
※入場無料

出展作家
PART.1:8月11日(水)~8月17日(火)
ナカミツキ/有村佳奈/富田貴智/坪山斉/kamihasami/鈴木ひょっとこ/カネコタカナオ/三塚新司/田村久美子/額賀苑子

PART.2:8月18日(水)~8月24日(火)
友沢こたお/深澤雄太/コムロヨウスケ/松森士門/濱村凌/増田恵助/サイトウユウヤ/Aira/西島雄志