オンライン展覧会開催中の「VIVID」に出展している作品について解説4日目です。
今回で作品紹介はラストになります。

 

 


タイトル|わたしのことなど A子の話
制作年|2019年
サイズ|410×318mm
キャンバス・アクリル絵の具


あの子がとってもうらやましい。
私の理想の全てを持っている気がして、うらやましい。
こんなこと思いたくなかったのに、
いつの間にか「嫉妬」の感情で覆い尽くされる。
本当の「私」はこんなはずではないのだ。
優しく、穏やかで、清らかで、無垢なはずなのだ。

あぁ、どうか私のこの感情に気づかないで。


この絵だけ2019年に作成された作品です。
二人の女の子の感情の行き違いを描いた作品で、この絵はA子バージョン。もう一つB子バージョンも存在します。感情の違いは今後も描いていきたいテーマの一つです。

この展示が決まる前に描いていたものでしたが、企画のお話を聞いた時に、この雰囲気の作品の系統で全体をもともとはまとめようと思っていたのです。が、企画のタイトルが「VIVID」と聞いた瞬間にイメージが変わってきたので、それぞれカラフルな背景バックに変更したのでした。というのも、リモートワークが増えてきたことで様々は企業が「背景画像に使ってください」というツイートをよく見かけるようになりました。このオンラインの背景画像の要素を今回取り入れたいと思って、この絵以外は花柄バックになったんです。この作品も花柄といえば花柄ですが、”花園”という場所の背景という設定があるので、ちょっと違うんですよね(^ ^)

 

 


タイトル|春の隠れ家
制作年|2020年
サイズ|273×273mm
キャンバス・アクリル絵の具

 


隠れたい。
誰も見えないような場所に、隠れたい。
ひっそりと静かに過ごしたい。
でも、ダメだね。
私自身が、隠れきれないの。


 

コロナパニックとなって、世に多くの情報が飛び交って、混乱するわ、人の見たくなかった一面も見えてしまったり、とにかく4月は精神的に疲れる日々が多かったので、この情報をシャットアウトするための「隠家」があればなーみたいなことを思いながら描きました。でも難しいですよね、疲れたならば「見なければいい」「勝手に隠れていればいい」とは思うけど、素直にその行動に移れない自分がいるのです。だから願望だけでも、、、と思ってタイトルに「春の隠れ家」とつけました。

 

 

さて今回までとなりました作品解説。
いかがだったでしょうか?もっと動画配信等で説明できるパワーが必要だなって思うんですが、どうも描いて力尽きてしまう傾向にあるので、難しいです。が少しでも絵に込めた想いが伝わるといいなぁと思っています。

 

 

 

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