個展「Welcome to Daydream ―ようこそ、白昼夢へー」が絶賛開催中ということで、今回は展示レイアウトについてお話したいと思います。
 

「1本のショートムービーを見たような気持ちになる空間を作ろう」と今回は開催する前にイメージを固めていきました。ストーリーとしては、疲れていた主人公が、どこでもいいから「今」ではないどこかに行きたいと望んでいたら、不思議な世界に迷い込んだ。心地よいけれど、時々、色んな乙女たちの思考が頭の中に流れてくる。癒されつつも、切なく、苦しい気持ちと、様々な感情が入れ混じる主人公は、そこが夢の世界だと気付き、「いつまでもここにいるのもな」と現実の世界へと目を覚ます。

というイメージです。

 

魅力的な花の香りに誘われて、白昼夢の世界に迷い込む。

 

迷い込むと、まるで案内人のような二人がこっちをじっと見つめている。
ここはデヴィッド・リンチの映画のイメージですね。彼の映画でよく登場する、いつの間にか当たり前のようにそこにいる登場人物の姿にドキッとさせられることが多いので、そういうイメージ。。。

 

 

足を進めていくと、色んなタイプの乙女たちが姿を表します。
似ているような別人のような、彼女たち。
花の香りはますます濃くなっていきます。

 

そして「幻が溶ける時」というストーリーのラストとなります。
意味合い的には、「さぁ目を覚そう」という感じ。

 

 

そして最後の壁に「五色の殺人者」の装画が展示されています。個人的にはここはスピンオフのようなまた特別な場所です♪

 

 
絵の全てを物語に合わせているわけではなく、あくまで展示のレイアウトを組むための構成ではあるんですが、単体で作品を見るより、また違った見え方がして面白いと思います。

 

上記の展示レイアウトのイメージを読んだ上で、こちらの動画を見ていただけるとまた、違った楽しみ方ができるかもです(^ ^)

有村佳奈個展「Welcome to Daydream ―ようこそ、白昼夢へー」オンラインストア
11月15日の17:00まで購入受付しております。


information


有村佳奈個展
「Welcome to Daydream ―ようこそ、白昼夢へー」

会期:2020年11月3日(火)-8日(日)
会場:The Artcomplex Center of Tokyo 2F ACT1
住所:〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9
開館時間:11:00-19:00(最終日は17:00まで)

https://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT201/arimura_kana.html