2017年
キャンバス/アクリル絵具
455×333mm

「だって仕事より大事なことがたくさんあるの。」
職場の支配人に言い切る主人公の言葉に、
ぐっときたことが今でも心に強く残っている
ジャン=リュック・ゴダール監督の「女は女である」。
この世で一番好きな映画だ。
その映画からのオマージュ作品シリーズである。
好きな映像はリピートして観るため、
頭の中に自分の体験かのように
色濃く“自分流”にアレンジされて残る。
そうやって自分をつくる一つの要素に変わっていく。
そして時々夢の中に登場する。
ランプを持って歩く“彼女”の姿が。
映画の中の彼女なのか、それとも自分なのか、
‘なにか’を探して歩き回っている。
きっとまたこの夢を観るのだろう。