幸福論

人それぞれに「幸福なイメージ」があるかと思います。
例えば“コタツでの家族団欒の光景”、“仕事終わりのビール”。
私の場合、車が走る風景は「幸福なイメージ」のひとつです。
子供の頃、夏休みや冬休みになると、家族で田舎に行っていました。
2時間程、時間をかけていく車内の光景は、“普通”のことではありますが、
この光景を思い返した時にとても幸せな気持ちになります。
しりあがり寿さんの『メメント・モリ』という漫画で、病で死ぬ間際の主人公が天国に想いを馳せた時に、
“天国とは人が生きている間に思い浮かべる「幸福なイメージ」のことを言うのかもしれない。
人は一生かけて、天国のイメージをつくっているのかもしれない。”と話す場面があります。
この場面を観た時に、私はこの「車の光景」が頭に浮かびました。
幸福な場面を繰り返し描くことで、天国のイメージを固めているのかな。
なんて。

 


 

気になるものたち

なんだか気になるものを描きました。
気まぐれで描いた、気ままに描いたモチーフたち。